2010年、広島
広島の片隅で、問い直した。
寝具は、消費されるものだった。
汚れたら捨てる。古くなったら買い換える。そうして、誰も気にしなかった。どこで作られ、何から作られ、どこへ行くのか。
広島の小さな工房で、私たちはそれに違和感を覚えた。
眠りは、人生の三分の一を占める。その時間を支えるものが、こんなにも軽く扱われていいのだろうか。
そして、地球に負担をかけ続けていいのだろうか。
問いから、始まった。
始まりから、今日まで。
一つひとつの決断が、今日の私たちを作ってきた。
2010
小さな工房から。
創業は、小さな決意だった。環境に配慮した寝具を作る。それだけを決めて、動き出した。
地域の職人たちと手を組み、一枚一枚、丁寧に。売れるかどうかではなく、正しいと思えるかどうか。それが基準だった。
2015
ペットボトルが、綿になった日。
何度も失敗した。リサイクル素材で、本当に暖かい寝具が作れるのか。疑われ、笑われた。
それでも諦めなかった。試作を重ね、素材メーカーと向き合い続けた。
そして、生まれた。エアーフレイク。ペットボトルから生まれた、軽くて暖かい新しい綿。
捨てられるはずだったものが、眠りを支えるものになった。
2020
洗える、という自由。
寝具は洗えない、それが常識だった。でも、洗えたらどうだろう。花粉の季節も、汗をかく夜も、気兼ねなく洗える。
そんな自由を、届けたかった。
素材の改良を重ね、洗っても壊れない、洗ってもふんわりする寝具を実現した。清潔さは、贅沢ではない。当たり前の権利だ。
こうして、届けています。
これが、私たちのつくるもの。
一つひとつに、理由がある。